宇宙の渚
22, 2012 07:15
JAXA 宇宙飛行士の古川聡(ふるかわ さとし)氏が、ISS 滞在時に、
NHK の 宇宙用超高感度ハイビジョンカメラで撮影した、
大気光やスプラウト、オーロラ、流星など、
その映像から分かってきた、地球や宇宙の様々なこと、新しい発見、
それらのことを 『宇宙の渚』 と題して NHK で放映されていたのを、
引き込まれるように、食い入るように?^^; 観ていました。
第2集 「天空の女神 オーロラ」 では、
太陽の攻撃(太陽風)から、地球の磁場が、
地球自身を守っている様子が、圧巻でした。
こういう事を知ると、地球の存在がより一層、愛おしく、というのでしょうか、
私たちは地球に守られて生きている、ということを強く感じさせられます。
… 最近の、太陽活動の異変も、少し気になります …
地球は、巨大な磁石でもあります。
磁石が形作る磁場も、太陽の攻撃に対してのバリアとなります。
磁場は、太陽風の直撃を防ぎ、地球の裏側へ受け流します。
とろこが、地球の裏側に電子の入り込む隙間が出来てしまいます。
その隙間に向かって、太陽風に含まれる電子が流れ込み、
猛スピードで地球へ向かって突進していきます。
横一列になった電子が、磁場の形にそって北極や南極の周りに降り注ぎます。
こうしてオーロラのリンクの形が出来上がるのです。
太陽と地球の激しい攻防が散らす火花。
それがオーロラなのです。
… 映像のナレーションを書きとめました …
第3集 「46億年の旅人 流星」
彗星は星くずを撒き散らしながら、太陽の周りを回ります。
星くずも、彗星の後を追うように、ほぼ同じ軌道を回ります。
これこそ流星群を作り出す大河の正体です。
太陽系には無数の彗星が存在し、星屑の大河を作っています。
地球の軌道と交わるものだけで、50本以上の大河が確認されています。
1999年2月、「スターダスト=星くず」 と名付けられた探査機が打ち上げられました。
向かったのは、彗星の尾の中。
ここで流れ星のもとになる星くずを捉まえて、地球へ持ち帰ろう、と。
そして、世紀の大発見がありました。
グリシンというアミノ酸が見つかったのです。
生物の体を作るのに欠かせない物質です。
それが彗星の中にあることが分かったのです。
そして、これを材料に、私たちの遥かな祖先、
地球最初の生命が生まれた、そう考えられているのです。
流れ星(星くず)は、1日に2兆個、年間3万トン、地球に降り注ぐのだそう。
彗星の存在も、本当に不思議です。
地上に様々な気象現象があるように、
ただ暗黒の世界が広がっているようにしか見えない宇宙にも、
未知の宇宙気象?があって、
一見過酷?にも見える宇宙の大海原の中、
太陽系がバランスを保っているのを感じます。
最後に、古川氏が語った言葉。
『私たちの体は、宇宙からの贈り物』
『私たちは星くずの子供』
『私たちは皆、宇宙の一部なのです』
… 拍手を、どうもありがとうございます m(_ _)m
とても嬉しく思います ^^ …
NHK の 宇宙用超高感度ハイビジョンカメラで撮影した、
大気光やスプラウト、オーロラ、流星など、
その映像から分かってきた、地球や宇宙の様々なこと、新しい発見、
それらのことを 『宇宙の渚』 と題して NHK で放映されていたのを、
引き込まれるように、食い入るように?^^; 観ていました。
第2集 「天空の女神 オーロラ」 では、
太陽の攻撃(太陽風)から、地球の磁場が、
地球自身を守っている様子が、圧巻でした。
こういう事を知ると、地球の存在がより一層、愛おしく、というのでしょうか、
私たちは地球に守られて生きている、ということを強く感じさせられます。
… 最近の、太陽活動の異変も、少し気になります …
地球は、巨大な磁石でもあります。
磁石が形作る磁場も、太陽の攻撃に対してのバリアとなります。
磁場は、太陽風の直撃を防ぎ、地球の裏側へ受け流します。
とろこが、地球の裏側に電子の入り込む隙間が出来てしまいます。
その隙間に向かって、太陽風に含まれる電子が流れ込み、
猛スピードで地球へ向かって突進していきます。
横一列になった電子が、磁場の形にそって北極や南極の周りに降り注ぎます。
こうしてオーロラのリンクの形が出来上がるのです。
太陽と地球の激しい攻防が散らす火花。
それがオーロラなのです。
… 映像のナレーションを書きとめました …
第3集 「46億年の旅人 流星」
彗星は星くずを撒き散らしながら、太陽の周りを回ります。
星くずも、彗星の後を追うように、ほぼ同じ軌道を回ります。
これこそ流星群を作り出す大河の正体です。
太陽系には無数の彗星が存在し、星屑の大河を作っています。
地球の軌道と交わるものだけで、50本以上の大河が確認されています。
1999年2月、「スターダスト=星くず」 と名付けられた探査機が打ち上げられました。
向かったのは、彗星の尾の中。
ここで流れ星のもとになる星くずを捉まえて、地球へ持ち帰ろう、と。
そして、世紀の大発見がありました。
グリシンというアミノ酸が見つかったのです。
生物の体を作るのに欠かせない物質です。
それが彗星の中にあることが分かったのです。
そして、これを材料に、私たちの遥かな祖先、
地球最初の生命が生まれた、そう考えられているのです。
流れ星(星くず)は、1日に2兆個、年間3万トン、地球に降り注ぐのだそう。
彗星の存在も、本当に不思議です。
地上に様々な気象現象があるように、
ただ暗黒の世界が広がっているようにしか見えない宇宙にも、
未知の宇宙気象?があって、
一見過酷?にも見える宇宙の大海原の中、
太陽系がバランスを保っているのを感じます。
最後に、古川氏が語った言葉。
『私たちの体は、宇宙からの贈り物』
『私たちは星くずの子供』
『私たちは皆、宇宙の一部なのです』
… 拍手を、どうもありがとうございます m(_ _)m
とても嬉しく思います ^^ …
太陽に異変 静穏化で地球は寒冷化するのか …日経サイエンス 2012/6/24…
われわれが地球上で生活できるのも太陽の恵みのおかげ。
その太陽の様子が最近おかしくなっている。
異常と言えるほどその活動が静かになっているのだ。
歴史上、太陽活動が長期間にわたり不活発だった時期があり、
その時の地球の気候は寒冷だった。
太陽はこれからどうなり、地球の気候への影響はあるのか。
太陽活動の活発さの指標となるのが太陽表面に現れる黒点の数の多さ。
その数はほぼ11年の周期で増減を繰り返す。
黒点数のピークを極大、底を極小と呼ぶ。
現在は来年春過ぎとみられる極大の時期に向けて太陽活動が上昇しており、
ここ数ヶ月大規模なフレア(爆発現象)が起きたりもしているものの、
全体的に活動度は低い。
極小期前後での累積無黒点日数(黒点が1つも見えない日の累積)は直近では814日に及び、
これは110~140年ぶりに黒点数が少ないことを意味している。
黒点数だけでなく、活動周期が11年以上に伸びたり、
太陽から吹き出すプラズマの風(太陽風)が弱くなったりしている。
太陽に何が起きているのか。
日本の太陽観測衛星「ひので」(2006年9月打ち上げ)のデータからわかってきたのは、
太陽の磁気構造が異常な形をとりつつあるということだ。
太陽は地球と同じように南北が反対の極性を持つ「2重極」の構造だ。
極大期に南北の極性が入れ替わる。
北極がS極で南極がN極だったものが、今年に入り、
南極がN極を維持したまま、北極がS極からN極に変わりつつある。
このまま行くと、北と南がN極で、赤道付近がS極という「4重極」になるとみられる。
こうした変則的な磁場の構造は、最近の研究によると、
マウンダー極小期と呼ばれる17世紀を中心とした近世の寒冷期にも起きていたらしい。
太陽活動の低下は、マウンダー極小期と同じように、
地球の気候を寒冷化させるのだろうか。
太陽活動と気候変動をとなぐものとしてカギを握るのが、
宇宙のはるかかなたからやってくる銀河宇宙線だ。
マウンダー極小期のような寒冷な時期には、大量の宇宙線が地球に入り込んでいた。
科学者が有力視しているのは、宇宙線が増えると雲ができやすくなり、
気温が下がるのではないかという仮説だ。
想定されている宇宙線の作用としては、
荷電粒子である宇宙線が生み出すイオンの効果によって雲の核が形成されやすくなることや、
雲にたまる電荷が増えることで雲の成長が促進されることなどがある。
これを実験室で確かめる試みも動き出している。
われわれが地球上で生活できるのも太陽の恵みのおかげ。
その太陽の様子が最近おかしくなっている。
異常と言えるほどその活動が静かになっているのだ。
歴史上、太陽活動が長期間にわたり不活発だった時期があり、
その時の地球の気候は寒冷だった。
太陽はこれからどうなり、地球の気候への影響はあるのか。
太陽活動の活発さの指標となるのが太陽表面に現れる黒点の数の多さ。
その数はほぼ11年の周期で増減を繰り返す。
黒点数のピークを極大、底を極小と呼ぶ。
現在は来年春過ぎとみられる極大の時期に向けて太陽活動が上昇しており、
ここ数ヶ月大規模なフレア(爆発現象)が起きたりもしているものの、
全体的に活動度は低い。
極小期前後での累積無黒点日数(黒点が1つも見えない日の累積)は直近では814日に及び、
これは110~140年ぶりに黒点数が少ないことを意味している。
黒点数だけでなく、活動周期が11年以上に伸びたり、
太陽から吹き出すプラズマの風(太陽風)が弱くなったりしている。
太陽に何が起きているのか。
日本の太陽観測衛星「ひので」(2006年9月打ち上げ)のデータからわかってきたのは、
太陽の磁気構造が異常な形をとりつつあるということだ。
太陽は地球と同じように南北が反対の極性を持つ「2重極」の構造だ。
極大期に南北の極性が入れ替わる。
北極がS極で南極がN極だったものが、今年に入り、
南極がN極を維持したまま、北極がS極からN極に変わりつつある。
このまま行くと、北と南がN極で、赤道付近がS極という「4重極」になるとみられる。
こうした変則的な磁場の構造は、最近の研究によると、
マウンダー極小期と呼ばれる17世紀を中心とした近世の寒冷期にも起きていたらしい。
太陽活動の低下は、マウンダー極小期と同じように、
地球の気候を寒冷化させるのだろうか。
太陽活動と気候変動をとなぐものとしてカギを握るのが、
宇宙のはるかかなたからやってくる銀河宇宙線だ。
マウンダー極小期のような寒冷な時期には、大量の宇宙線が地球に入り込んでいた。
科学者が有力視しているのは、宇宙線が増えると雲ができやすくなり、
気温が下がるのではないかという仮説だ。
想定されている宇宙線の作用としては、
荷電粒子である宇宙線が生み出すイオンの効果によって雲の核が形成されやすくなることや、
雲にたまる電荷が増えることで雲の成長が促進されることなどがある。
これを実験室で確かめる試みも動き出している。